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トイレの「転倒対策」~リスクの低減を全体視点で考える

トイレは転倒事故のリスク低減の重要ポイント。適切な手すり設置、離座センサーによる見守り、床の衝撃緩和など、トータルでの対策が必須です。

転倒対策

病院の患者さんの転倒事故の危険を低減させることは、病院の環境づくりにおいて欠かせません。癒しのトイレ研究会では、転倒対策として転ばせないように手すりを設置する、センサーによる見守りでいち早く対応する、万一転倒しても衝撃を緩和して、けがのリスクを低減させるというトータルでの対策をおすすめしています。

移動時の転倒対策

連続性のある手すり

居室から水まわりまで、安定して移動するために連続性のある手すりの設置が必要です。

廊下・居室の転倒対策

段差の解消

移動を安全にするために、出入り口や床の段差を解消します。段差を解消することで、点滴台や車いすの操作もスムーズに行えます。

転倒時の衝撃吸収対策

万一転倒した際、クッション性のある床材で衝撃を吸収します。そのためには、 G値が100以下の床材を選ぶ必要があります。

■転倒衝突時の衝撃加速度(G値)

■衝撃吸収性のある床の断面

ハップ層があるビニル床シートのため、転倒時に衝撃を緩和します。

G値100の体育館の床レベル以下の床材を選ぶと転倒時の怪我のリスク軽減になります。

トイレ内の手すり対策

順天堂東京江東高齢者医療センターとの共同研究

前方への転倒を妨げることにより、看護師、患者さんともにリラックスして見守り、排泄ができるようになった点が大きかったと思います。

■検証結果:L型手すりから前方ボード(スイングタイプ)への変更による変化

順天堂東京江東高齢者医療センターと癒しのトイレ研究会との共同調査
順天堂東京江東高齢者医療センター内 看護師へのアンケート調査 n=22(2015年報告)

立位で患者さんの安定感がましたと感じている看護師が75%も。特に、移乗時に大柄な患者さんを抱える負荷が大幅に減少したとのことです。
前方ボードの設置で、介助者を2人から1人に減らせるという看護師が77%います。
前方ボードが転倒リスクの低減につながると感じた看護師は、約7割でした。

(当研究会研究誌14号P3から抜粋)

お知らせ機能を活用した見守り

東京医科歯科大学医学部付属病院との共同研究

患者さんが立ち上がったことを知らせてくれるトイレ離座検知システムの最大のメリットは、患者さんの羞恥心に配慮し尊厳を守れる点だと思います。

効果を比較するため、センサーをON/OFFで検証を行った。

離座センサーON+前方ボード用センサーON

看護師が到着した時の患者さんの状態

(当研究会研究誌16号P12から抜粋)

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